お味噌泥棒~食にまつわるエトセトラ♯04

泥棒は絶対いけませんが、盗むのはアリ?

飲食に限ってではないですが、私たちはこれまでたくさんのものを盗んできました。

昔から「見ておぼえろ!」とか言いますが、私も漏れなく恐い先輩方に口酸っぱく言われたものです。

何かを切ってる時の包丁捌きだったり、仕事の段取りだったり、言われた通りではなく言われない事も見て覚えたり、盗んだり。


チカバノ食堂で使ってるある万能味噌があるのですが、このお味噌はまさに盗んできたもの。

例の横浜の定食屋で作っていたもので、2種類の味噌と、10ほどの調味料で作ってるんですが、

私が知る限り、社長はレシピなんてものが書いてあるノート的なものを持っているところを見たことがなかったので、ほとんどの料理やソースは全て社長の頭の中。

教えてもらった覚えがないくらい、何度も何度も見て・味を舌で覚えて、たくさんのものを盗んできました。


この万能味噌も、社長が作ってる横で別の仕込みをしながら、味噌や調味料やらを計って量りを、目がひっくり返りそうなくらい横目で3・4種類くらいづつ覚えては、休憩時間に入った途端、休憩所へダッシュ!
コソコソとメモをとって、完成するまでに少し時間がかかりましたがなんとか完成。


しばらく後に、
『いつもの味噌、今日仕込むから頼むな!』
なんて言われ、盗っ人はバレてた…

と同時に、少しだけ認められたような、誇らしい気持ちにもなったなぁ。


そんな万能味噌を使った“豚肉とニラの味噌炒め”

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