ドラマがある⁉
洗い場を巡るドラマ
洗い場を制する者は…なんてことわざはないですが、飲食業をやっていて必ず通る道なんじゃないかなぁと。
お客さんから返ってきたお皿や、仕込みに使った調理器具、先輩に叱られて悔しい思いや、時々涙。
厨房の洗い場にはドラマがある!
というのは言い過ぎですが…
入りたての頃は、まず洗い物。先輩のやってる事を横目で見ながら、また洗い物。
たまに手伝わせて貰えるのが嬉しかったり。
とにかく必死で皿や厨房器具を洗いまくっていた頃が懐かしいですね。
最重要拠点
チカバノ食堂のような、オープンカウンターで狭い厨房では、洗い場はとても重要な立ち位置になります。
店の作りにもよりますが、お料理を作る場所とホールとの間にあるので、お料理の補助もホールもこなしつつ洗い物も当然やらなくてはいけないので、店が上手く廻るかの重要な場所にもなります。
一に片付け、二に片付け。
常に回りを片付けながら仕事をしないと、狭い厨房では、調理でも盛り付けでも作業場がなくなってしまうので、片付いてる事が第一条件。
でないと、店全体のスピードも落ちてお料理の提供も遅れてしまうという…
戦略的、洗略
ごちゃごちゃしがちなシンクの中を、お皿を揃えて重ねるとか、“ココはグラス以外置かない!”とか、自分なりに戦略を立てて洗い物をこなしていく。
厨房とホールのバランスを見ながら、補助に入ったり、ホールに出たりしながら店全体をコントロールして、円滑に廻るように考えながら指示を出したり動いたり。
お店の軍師と言ってもいいくらい要となる洗い場。
それが上手くハマって、店が廻ってるのはとても気持ちがいいものです。
こんなふうにお客さんの側からはなかなか見えない洗い場を巡るこんなドラマがあったりします。
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