『ほっ』とするひととき~食にまつわるエトセトラ#9

なーんでこんなに『ほっ』とするんだろう。
『日本人で良かった~』って本気で思えるひととき。

ちょっと疲れているときの一杯、
時間のないお昼休みに駆け込んだ定食屋さんでの一杯、
飲み過ぎた次の日の朝の一杯、

大げさではなくて、本当に幸せを感じる瞬間でもある。

なんでこんな風に思うんだろうって考えたとき、
もしかしたらそれぞれが脳裏に焼き付いている、『ほっ』とする場面、“家庭”だったり“家族”だったり、目の前にいる”誰か“だったり、そんなものが無意識のうちにふと頭に浮かんでいるからかもしれない。


チカバノ食堂で使っている味噌は、修行していた定食屋で使っていた味噌と同じ米味噌。

鹿児島は麦味噌、麦と大豆の合わせ味噌が多いですが、米と大豆で作られるお味噌。


その定食屋では毎日来るお客さんが、飽きないようにと毎日違う具のお味噌汁。
大根・モヤシ・玉ねぎ・豆腐とワカメ・ナメコ・アサリにしじみ

今考えてみると、自分が飽きないようにだったのかもしれませんね。

そんなお客さんへの思いも受け継いで、チカバノでも毎日違う具材で味噌汁を作っています。

毎日、賄いで食べていたその味と、大好きな定食屋と、尊敬する人と並んですすっていた味噌汁。
母の味噌汁も『ほっ』とするけど、この味もまた『ほっ』とします。

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